
埼玉県では、大学・研究機関等の先端的な研究シーズと企業の優れた技術を融合させ、実用化・製品化・事業化を強力に支援する「先端産業創造プロジェクト」を平成26年度から推進しています。
ナノカーボン、医療イノベーション、ロボット、新エネルギー、航空・宇宙の5分野を重点に、産業技術総合研究所や新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、さらには地域金融機関などとの連携により先端産業を育成し、県内への集積を目指します。
ロボット分野

自動車生産などで導入が進んだロボット技術は、医療・介護、インフラ、農業、家事など様々な分野で、人手不足など社会問題の解決や新たなサービス創出のための有力なツールとして採用が期待されています。
本プロジェクトでは、仕事や暮らしで役立つロボットの開発と普及を支援し、ロボット産業の集積を目指します。
新エネルギー分野

東日本大震災と福島原子力発電所の事故を契機として、エネルギー政策のあり方が問われています。世界に目を向けても、増大するエネルギー需要への対応や化石燃料・原子力への依存低減のため再生可能エネルギーの利用が重視され、創エネ・省エネの視点が欠かせないものとなっています。
本プロジェクトでは、スマートハウスや蓄電池など今後の成長が見込まれる新エネルギー分野の研究開発を支援し、埼玉発の新たな技術によって関連産業の振興を図ります。
航空・宇宙分野

航空機産業は今後20年間で市場が倍増すると見込まれている成長産業です。また、航空機は、自動車の100倍の約300万点の部品からなる先端技術の結集体であり、裾野産業への大きな波及効果が期待されます。
本プロジェクトでは、自動車や電機産業などで培った高度な技術を持つ県内中小企業が航空・宇宙産業へ参入するための様々な支援を行っています。