地中熱ヒートポンプシステムは空気熱ヒートポンプよりも効率が良いとされているものの、認知度がまだ低いことに加え、設備導入にかかる初期コストが高いなどの理由で、国内での普及が進んでいません。
このプロジェクトでは、高性能で低コストの新たな地中熱ヒートポンプシステムを県内中小企業と住宅メーカー、大学等との連携で開発し、県内中小企業の地中熱産業への参入を促進するとともに、家庭への地中熱の普及を推進してまいります。
※地中熱ヒートポンプシステムとは?
地中の温度が年間通して一定(約15度)であることを利用し、地中との熱交換を行うことで地中の熱を冷暖房や給湯に活用するシステム。空気熱ヒートポンプより効率が高く、空気熱ヒートポンプと異なり大気中に排熱しないため、ヒートアイランド現象の緩和やCO2の排出量削減に貢献できる。
空調用・給湯用直接式地中熱ヒートポンプシステムの開発
従来の地中熱ヒートポンプシステムは地上にある熱交換器を介して地中との熱交換を行います。この地上の熱交換器が不要で、冷媒を直接地中配管に廻して地中との熱交換を行う「直接式地中熱ヒートポンプシステム」の開発を行います。地上の熱交換器等を不要とすることで、従来の地中熱ヒートポンプシステムより、ローコスト化を実現するとともに高い省エネ性能を発揮することが可能となります。≪戸建て住宅向け≫
地中熱の地域面的活用システムの開発
地域全体で地中熱を共同利用するための技術開発を行います。地域面的な利用方法がもたらす大幅な省エネルギー効果や産業創出効果など、社会全体への様々な効果を検証します。≪分譲住宅団地向け≫
≪企業・団体≫
(株)アグリクラスター、(株)エイワ、(株)オキナヤ、NPO環境住宅、NPO環境とエネルギー、オーティーエス(株)、オリジン電気(株)、共栄産業(株)、(株)コロナ、サンライズ工業(株)、ジャパンフィッティング(株)、(株)住協、住協建設(株)、大賀建設(株)、ダイカポリマー(株)、(株)ダイナテック、(株)高砂建設、(株)東京サニックス、(株)トライエンジニアリング、日本ピーマック(株)、(株)深井設備工事、(株)藤島建設、(株)PEC、(株)ホームエネシス、水村建築設計、(有)みやび設計
≪大学≫
山梨大学、埼玉大学、ものつくり大学
≪研究機関≫
埼玉県環境科学国際センター、埼玉県産業技術総合センター